俺が好きなのは、ずっとお前だけ。


七星と掲示板の前までやって来ると、そこは予想以上に沢山の生徒で溢れかえっていた。


「やったー! 今年もまたウチら同じクラスだねー!」

「うわ! 俺のクラス、知らない人ばっかだ。最悪〜」


そんな声が、ちらほら聞こえてくる。


それにしてもどうしよう。こんなに人が多かったら、クラス表が見えない。


もう少し人が減るのを待とうか……。


それとも……って、あれ!?


さっきまで私の横にいたはずの七星がいない。


どこ!? まさか、はぐれた?!


私がキョロキョロと辺りを見渡していると。


「みっちゃーん! あたし、掲示板見えたぁ!」

「え!?」


私が考え込んでいる間に、七星は人を押し分けて、掲示板の目の前まで進んでいたらしい。

いつの間に!?


「えーっと、みっちゃんは……」


私、何組なんだろう?


高校生になって初めてのクラス替えだからか、急に胸の鼓動がドキドキと暴れ始めた。


できれば、七星と同じクラスが良いなぁ。


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