俺が好きなのは、ずっとお前だけ。
「あーあ。今年も王子様と違うクラスだったよ」
「あたしもー」
七星と一緒に2年5組の教室へと向かう途中、廊下ですれ違った女子たちの話し声が聞こえた。
そういや一之瀬くん、何組だったんだろう?
って、私には彼が何組だろうと関係ないけど。
まぁ私たち2年生は、全部で10クラスあるし。
確率でいうと10分の1だから。
同じクラスになる可能性は、かなり低いけど。
今日から新しいクラス。
七星以外にも新しく友達ができると良いな。
あとは、目立つことなく、静かに学校生活を過ごせたらそれで良いや。
そんなことを思いながら私は、辿り着いた2年5組の教室のドアをガラッと開け、中に入った。