俺が好きなのは、ずっとお前だけ。


「おはよう、一之瀬くん」

「キャー! 澄野くんも一緒だ」


突然、クラスの女子たちが騒ぎ始めた。


「うそ!? みっちゃん、王子様が教室に入ってきたよ! もしや同じクラス?! 今日は、真宙くんもいる!」


私の席まで来ていた七星の目が、キラキラし始める。


七星に言われて私がそちらに目をやると、一之瀬くんが友達と一緒に教室に入ってくるのが見えた。


確かに、イケメンの2人が並ぶとかなり目立つ。かっこよくて、オーラがすごい。


女子が騒ぎ立てるのも分かる。


「みっ、みっちゃん! こっち来るよ、一之瀬くん。きゃ〜!」


興奮した七星が、私の背中をバシバシ叩く。


ちょっと七星、痛い……。


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