俺が好きなのは、ずっとお前だけ。


「こら、真宙! お前、余計なこと言うなって」


「意外とこう見えて、古賀ちゃんにマジらしいから。すぐじゃなくて良いからさ。
ダチとして、いつか朝陽の気持ち、ちゃんと受け止めてあげて欲しいって思うよ」


……ほんとに?


「まっ、まぁ……真宙の言ってることは、嘘じゃない……けど」


一之瀬くんのほうを見ると、色白の顔がほんのりと赤くなっていた。


「同じクラスだし。これからよろしくね、古賀ちゃん。それに、七星ちゃんも!」

「うっ、うん。よろしく真宙くん」


あ、あれ?


澄野くんは、七星のことを “ 七星ちゃん ” と呼び、七星は澄野くんのことを “ 真宙くん ” とお互い呼び合っている。


高1のとき、2人は同じクラスではなかったけど……。これは、もしかして……?


< 57 / 341 >

この作品をシェア

pagetop