俺が好きなのは、ずっとお前だけ。


「美月。今日、真宙にもこんなふうに顎を持ち上げられたでしょ?」

「……っ」


「美月が、俺以外の男に触れられてるのを見て、なんかすっごく腹が立っちゃったなぁ」


一之瀬くんが、顎を持ち上げていた手を離すと、その人差し指で私の顎を撫でていく。


澄野くんに手で掴まれたところを重点的に繰り返され、顎を指で弄ばれる。


どくどくと心拍が身体中に響く中、その指は顎から下へスーッと首筋を伝う。


「やっ、め……」


くっ、くすぐったい。


< 68 / 341 >

この作品をシェア

pagetop