俺が好きなのは、ずっとお前だけ。
「真宙が美月のこと可愛いって、美月の良さに気づいてくれたのは、そりゃ嬉しいけど。
なんか、美月が可愛いってことは、俺だけが知っていれば良いのに……って思っちゃった」
いっ、一之瀬くん。よくもさっきからそんなセリフをすらすらと。
「美月は、自分が思ってる以上に可愛いんだから。もっと、自覚しろっての」
この人、私のことを本気で可愛いって思ってくれてるの?
そりゃあ、目に鼻にと、それぞれ1つずつ顔のパーツを褒めてくれてはいたけど。
中学の頃からブスって言われている、この私のことを……? 本当に?
「…………」
「美月、返事は?」
「ねぇ、一之瀬くんってさ。もしかして……」