俺が好きなのは、ずっとお前だけ。
「ったく……可愛い顔して、いちいちムカつく。でも、美月が分からないのならしょうがない」
「きゃっ!」
一之瀬くんの手が腰に回ってきて、引き寄せられる。
「これから俺がお前に色々と、よーく分からせてやるから。覚悟しとけよ?」
色々と……って何?
ていうか、顔近すぎ!
冷静になってみれば、そもそもなんで今こんな展開になってるの? って話だよ。
完全に、一之瀬くんのペースに持っていかれてた。
目の前の一之瀬くんは笑顔だけど。
それが逆に今は、少し怖い……かも。
ああ……これから私、どうなるんだろう。