光と闇の伝説 <巻の壱 リヒト編>
…パンッ!パンッ!!
(この道で合ってるのか…?)
バキッ!!
(走ってるのに)
ザザザ……
「リヒト!!!」
バキバキ…
「……えっ!!?」
パンッ!
ローザンの方を振り返ると
ローザンの顔が何故か真っ青になっていた。
目を見開いて、
「リヒト!危ない!!」
ローザンが僕をがっしりと掴んで、
横にダイブした。
その拍子に、僕たち二人は林の中に転がりこんだ。
バンッッッ!!!!!!
正面から飛んできた銃弾 が
僕の頬をかすり…
そのまま真っ直ぐ傍にあった木にぶち当たった。
木の表面の皮は砕け、凹みが出来ていた。