君がいた世界は輝いていた。
「萌花っ」
凪くんが目の前にいる。
それと、警察も。
凪くんは濡れている。
なんだろう。
汗かな。
私は床に倒れている。
「なんで、わか、ったの?」
「追いかけてたら見失ったけどぎりぎり来れた」
「あり、がと、う」
「立てるか?」
「う、ん」
振り絞った気力で立った。
本当は立てそうになかったけど、凪くんがいたからなぜか頑張ってみよう、ってなって立てた。
あのふたりはパトカーに乗っている。
これで安心して暮らせるのかな。
凪くんママが来るまで迎えに来てくれた。
すごい心配してくれたみたい。
凪くんの家で手当してもらってもう平気。
この家が私の居場所だから。
それから、一ヶ月がたった。
今、凪くんはお風呂に入っている。
この頃、凪くんは元気がない。
ダイニングテーブルで凪くんママと二人きりになる。
「あの、凪くんってどうかしたんですか?」
気になったので聞いてみた。
「まだ聞いてない?言ってもいいのかな?」
なんて言いながらも話してくれた。
「私の夫は凪が小学生のころに亡くなったの。重い病気で。それで、凪はあまりにもショックで絶望してた。死にたいって思ってたんだって。でもね、凪が小学4年生のころ萌花ちゃんに救われたんだって。詳しくは言えないけど。それで、凪は立ち直った。中学は違ったみたいで会えなかったらしいけど、高校で再会したんだって。すごい喜んでたよ?凪」
そんなことがあったんだ。
てっきり、はじめましてかと…
だから、死のうとしてた私を救ってくれたんだ。
「そんな萌花ちゃんと再会できた凪だけど、重い病気にかかっているの。」
「え?」
一瞬視界が揺らんだ。
誰が病気?
「凪は心臓病なの。余命はあと1か月。」
涙を流しながら話す凪くんママ。
凪くん?
心臓病?
余命?
「う、そだ」
今日はエイプリールフール?
なにかのドッキリ?
「手術はもうやったんだけどね、すごく難しかったみたいで。上手くできなかったの。」
「うそですよね?ねぇ、凪くんママっ」
私も泣いていた。
いつの間にか。
「だからだと思うんだ。凪があんなんなの。凪がお風呂に上がったら外とかで話してくれば?」
「はいっ」
そういって5分もしないうちに凪くんは出てきた。
「凪くん。外行こ?」
「お、おう」
そういって外に出て、近くの公園に行く。
目の前の噴水に座って。
今思ったけど、私、凪くんのことが好き?
いっつもドキドキしてモヤモヤして。
親たちに連れて行かれたときはこう思った。
無意識にね、『凪くんっ』って。
心の真ん中にいるの。凪くんが。
好きなんだ。大好きなんだ。
凪くんのこと。
凪くんが目の前にいる。
それと、警察も。
凪くんは濡れている。
なんだろう。
汗かな。
私は床に倒れている。
「なんで、わか、ったの?」
「追いかけてたら見失ったけどぎりぎり来れた」
「あり、がと、う」
「立てるか?」
「う、ん」
振り絞った気力で立った。
本当は立てそうになかったけど、凪くんがいたからなぜか頑張ってみよう、ってなって立てた。
あのふたりはパトカーに乗っている。
これで安心して暮らせるのかな。
凪くんママが来るまで迎えに来てくれた。
すごい心配してくれたみたい。
凪くんの家で手当してもらってもう平気。
この家が私の居場所だから。
それから、一ヶ月がたった。
今、凪くんはお風呂に入っている。
この頃、凪くんは元気がない。
ダイニングテーブルで凪くんママと二人きりになる。
「あの、凪くんってどうかしたんですか?」
気になったので聞いてみた。
「まだ聞いてない?言ってもいいのかな?」
なんて言いながらも話してくれた。
「私の夫は凪が小学生のころに亡くなったの。重い病気で。それで、凪はあまりにもショックで絶望してた。死にたいって思ってたんだって。でもね、凪が小学4年生のころ萌花ちゃんに救われたんだって。詳しくは言えないけど。それで、凪は立ち直った。中学は違ったみたいで会えなかったらしいけど、高校で再会したんだって。すごい喜んでたよ?凪」
そんなことがあったんだ。
てっきり、はじめましてかと…
だから、死のうとしてた私を救ってくれたんだ。
「そんな萌花ちゃんと再会できた凪だけど、重い病気にかかっているの。」
「え?」
一瞬視界が揺らんだ。
誰が病気?
「凪は心臓病なの。余命はあと1か月。」
涙を流しながら話す凪くんママ。
凪くん?
心臓病?
余命?
「う、そだ」
今日はエイプリールフール?
なにかのドッキリ?
「手術はもうやったんだけどね、すごく難しかったみたいで。上手くできなかったの。」
「うそですよね?ねぇ、凪くんママっ」
私も泣いていた。
いつの間にか。
「だからだと思うんだ。凪があんなんなの。凪がお風呂に上がったら外とかで話してくれば?」
「はいっ」
そういって5分もしないうちに凪くんは出てきた。
「凪くん。外行こ?」
「お、おう」
そういって外に出て、近くの公園に行く。
目の前の噴水に座って。
今思ったけど、私、凪くんのことが好き?
いっつもドキドキしてモヤモヤして。
親たちに連れて行かれたときはこう思った。
無意識にね、『凪くんっ』って。
心の真ん中にいるの。凪くんが。
好きなんだ。大好きなんだ。
凪くんのこと。