諦 念
▪▪心地よい
ホテルへと移動して
お風呂に入りゆったりとする。
「疲れてない?」
「う~ん。心地よい疲れかな。
幸せ過ぎて怖いの。」
「栞那、愛してる。
本当に、いまでも信じられないんだ。
栞那が俺の、俺だけの妻だなんて。」
「私も、もう恋も愛もしないと
思っていたの。
だけと、朝陽の優しさに触れたから
朝陽の温もりを知ったから
ありがとう、朝陽。
私を愛してくれて。
私を見つけてくれて。」
と、言うと朝陽は、私のおでこに
自分のおでこをつけて
「何者にも変えがたいよ
栞那の存在は。大好きだよ。」
と、言いながら
キスをする。
段々深くなるキスに
膝が崩れると朝陽は、私を抱き上げて
寝室へ運んでくれた。
沢山キスをしながら
バスローブを脱がされ
私の肌に朝陽の素手が触れる。
実は、付き合って、結婚まで
長くない事もあるが
中々、キス以上に行かなかった。
時間もなかったが
私に魅力がないのかとも、悩んだ。
だけど·····
あんなに想いを寄せていた
栞那を自分の恋人にでき
それ以上に触れられなかった····と
言う朝陽に····
嬉しい···やら
恥ずかしい···やら
でも、逆に私が魅力がないのかと
悩んでいたことを知ると
「そんな事は、絶対ない。」
と、慌てて言われて
二人で真っ赤になった事が。
お互いに不安なことや
疑問に思ってことは
口にしないとわからない。
それで、変な誤解な疑いを
持ち、小さなすれ違いが
起きる方が怖いから
口にしようね。と話した。
あまり、経験を踏んでいなくて
心臓がバクバクしている。
そんな私を見て
朝陽は、私の手を自分の胸に
当てる。
朝陽もバクバクしていて
お互い顔を見合わせて
微笑む。
優しい愛撫、沢山のキスに
フワフワしていると
朝陽が入ってきた
「やぁっ·····んんっ·····」
「うっ····くっ····ぅん·····」
浅く、深く、朝陽に翻弄されて
私の中に·····奥に·····
入り込み、果てる。
二人でシャワーへと行き
そこでも繋がり
バスローブを羽織るが
また、ベッドで繋がり
眠りについた。
二人で話して
避妊はしない。
私も、早く子供が欲しい
と、思っていたから。
今からも、朝陽と何でも
話し合って行きたい。
考えが違うときもあるだろう
言いあいをするかもしれない
だけど、この先もずっと
二人で話しあって行きたい。