きっと100年先も残る恋
なんてことのない会話だったけど、彼の足が地から浮いてない空気感を好きだと思った。

私に話しかけてくる人はみんな、会話にならなかった。

好きだと言ってくる割に、私の何を好きになったのか分からない。
一緒にいて楽しい?って今まで何度確認してきたことだろう。

あのぶっ壊したくなるような二人のカチコチな空気感。

視線も合わなくて、これって握手会?と思わせる距離感。

そういう過去の壁を大きく、この高松雄介が超えてきたような気がする。

「すみません、何歳ですか」
「19です」
「大学1年?」
「はい」

「あ、1個下だ」と彼はリラックスした笑みを浮かべた。

好きだと思った。
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