きっと100年先も残る恋
クリスマス
雄介とは大体1,2週間おきに会っていた。
連絡は少なめ。
でもクリスマスイブは夜だけちゃんと会うことにした。
二人で17時に駅で待ち合わせをして、少しここから遠いけどイルミネーションを観に行く。
私が駅に着くと、雄介は既に座ってスマホをいじっていた。
「ごめん、おまたせ」
そう言うと、ゆっくり顔を上げる。
「俺、40分くらいずっとここいたわ」と笑って雄介が立ち上がった。
「40分?」
「撮影から戻ってきたんだけど、面倒で動かなかった」
ゆるい。
「どっかお店入れば良かったのに」
そう言う私を何か意味ありげに見る。
「美味しいもの食べに行くのに胃袋に入れるのもったいなくない?」
なんとなく理屈は分かる。
それにしても駅の椅子に40分って。
私が雄介の手を取る。
かなり冷たい。
「ここにいても誰にもバレないの?」
「俺、バレたこと全然ない」
確かに背が高いくらいで、これといった特徴があるわけではない。
雑誌モデルをしてるとはいえ、露出度もまだまだ少ない。
モデルデビューしてちょっと話題になった時と髪型も違うし、オーラもないからバレないのかもしれない。
連絡は少なめ。
でもクリスマスイブは夜だけちゃんと会うことにした。
二人で17時に駅で待ち合わせをして、少しここから遠いけどイルミネーションを観に行く。
私が駅に着くと、雄介は既に座ってスマホをいじっていた。
「ごめん、おまたせ」
そう言うと、ゆっくり顔を上げる。
「俺、40分くらいずっとここいたわ」と笑って雄介が立ち上がった。
「40分?」
「撮影から戻ってきたんだけど、面倒で動かなかった」
ゆるい。
「どっかお店入れば良かったのに」
そう言う私を何か意味ありげに見る。
「美味しいもの食べに行くのに胃袋に入れるのもったいなくない?」
なんとなく理屈は分かる。
それにしても駅の椅子に40分って。
私が雄介の手を取る。
かなり冷たい。
「ここにいても誰にもバレないの?」
「俺、バレたこと全然ない」
確かに背が高いくらいで、これといった特徴があるわけではない。
雑誌モデルをしてるとはいえ、露出度もまだまだ少ない。
モデルデビューしてちょっと話題になった時と髪型も違うし、オーラもないからバレないのかもしれない。