きっと100年先も残る恋
目をギュッとつむる。
今日はこれが最後のチャレンジ。

「いいよ」

小さくそう言うと、雄介も覚悟を決めたようにグググッと入れ込んできた。

痛っ。
布団を握りしめて、叫びたくなる気持ちをグッとこらえる。

高校時代、ピアスすら開けることもできなかった私なのに。

「どう?」
「痛い」

私の声に、雄介は「分かった」と答えると、静かに上体を重ねてきた。
雄介の重みが温もりを持って私に優しくのしかかる。

鼻と鼻を何度もこすり合わせる。
いろんな角度からキスをする。

それは唇だったり頬だったりおでこだったり。

何度も何度も繰り返した。

気付いたら、痛みは消えていた。
体にフィットするソファーのように、私の体が静かに雄介の体を受け入れていた。

雄介が笑いながらわざと「気持ちいい?」と聞いてくる。

「全然気持ち良くない」と答えると、「頑張った頑張った」と頭を撫でてくれた。

「今日はこれで終了だね」

そう言ってまた舌を入れるようにキスをする。

雄介からの愛がひたすら降り注いでくる。
幸せなことなのかもしれない。

私はずっとずっと嫌悪感でいっぱいだったこの行為を、この日から好きになった。
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