きっと100年先も残る恋
「なんでこうやって二人で会ってるのに、別の約束取り付けるの」
「別のって言ったって一緒行こうって誘ってるし」
自分でも、少し言ってしまったと後悔する。
無意識に親指の腹の肉をビリビリするまで摘んでは離していた。
じわーっと血が流れる気がする。
付き合って2ヶ月。
最近、ちょっとお互いに自己が出てきた。
雄介もたまに頑固だし、私も頑固だ。
「いいよ、私帰る」
「英子との方が先だったから、なんかそれだと俺が勝手な奴ってならない?」
「そうだよ?」
ああ、空気が悪くなる。
今日は特にイライラしていた。
それは自分でも数日前から分かっていたし、自分で自分のことが嫌になる時期だ。
テーブルの上の私の両手の上に、雄介が手を重ねてきた。
「こういうの、俺やなんだけど」
自分で撒いた種のくせに、と思いながら、重ねられた手と手を見る。
私も歩み寄りの姿勢を見せないといけないのは分かってるけど、心が前向きにならない。
「結構、俺の周り、友達とか彼女とか連れてきたりすんの普通だし、英子にもそういうの慣れてほしい」
「かなあ」と濁すように繋げた。
雄介の周りは、モデルとか美容師とかデザイナーの卵が多くて眩しい。
おしゃれな人も多い。
そういう世界が私は苦手で仕方ない。
雄介だから話せるのに。
でも雄介はいつも「いい奴だよ」と言う。
そういう問題じゃないってこと、まだ分かってない。
社交的でいい彼女を演じないといけない。
「無理しなくていいよ」とも言うけど、気を使う。
「別のって言ったって一緒行こうって誘ってるし」
自分でも、少し言ってしまったと後悔する。
無意識に親指の腹の肉をビリビリするまで摘んでは離していた。
じわーっと血が流れる気がする。
付き合って2ヶ月。
最近、ちょっとお互いに自己が出てきた。
雄介もたまに頑固だし、私も頑固だ。
「いいよ、私帰る」
「英子との方が先だったから、なんかそれだと俺が勝手な奴ってならない?」
「そうだよ?」
ああ、空気が悪くなる。
今日は特にイライラしていた。
それは自分でも数日前から分かっていたし、自分で自分のことが嫌になる時期だ。
テーブルの上の私の両手の上に、雄介が手を重ねてきた。
「こういうの、俺やなんだけど」
自分で撒いた種のくせに、と思いながら、重ねられた手と手を見る。
私も歩み寄りの姿勢を見せないといけないのは分かってるけど、心が前向きにならない。
「結構、俺の周り、友達とか彼女とか連れてきたりすんの普通だし、英子にもそういうの慣れてほしい」
「かなあ」と濁すように繋げた。
雄介の周りは、モデルとか美容師とかデザイナーの卵が多くて眩しい。
おしゃれな人も多い。
そういう世界が私は苦手で仕方ない。
雄介だから話せるのに。
でも雄介はいつも「いい奴だよ」と言う。
そういう問題じゃないってこと、まだ分かってない。
社交的でいい彼女を演じないといけない。
「無理しなくていいよ」とも言うけど、気を使う。