きっと100年先も残る恋
2月の山中湖。
富士山の頂上と太陽が重なるダイヤモンド富士。
夕方が近付いて、点々とカメラを構えた人々が集まってきた。
私は雄介と二人並ぶ。
「さっむいな」
そう言ってキュッと私の手を握りしめる。
雄介の顔を覗く。
雄介も私を見る。
笑い合えると、幸せだと思う。
富士山と、その富士山を映し出す湖と、そこに差し掛かる太陽。
贅沢な景色だ。
太陽がゆっくりと下降する。
その場にいる全員が、その時を待つ。
「そろそろかな」と雄介が時計を気にする。
まだか、まだかと付きそうでなかなか触れない太陽と富士山。
もう少し、もう少し。
「もう来るよ」
私が雄介に肘で合図する。
太陽が少しずつ、でも確かに下っていくのを見て、私たちは言葉数が少なくなる。
そして静かに、太陽が富士山のてっぺんに触れた。
富士山の頂上と太陽が重なるダイヤモンド富士。
夕方が近付いて、点々とカメラを構えた人々が集まってきた。
私は雄介と二人並ぶ。
「さっむいな」
そう言ってキュッと私の手を握りしめる。
雄介の顔を覗く。
雄介も私を見る。
笑い合えると、幸せだと思う。
富士山と、その富士山を映し出す湖と、そこに差し掛かる太陽。
贅沢な景色だ。
太陽がゆっくりと下降する。
その場にいる全員が、その時を待つ。
「そろそろかな」と雄介が時計を気にする。
まだか、まだかと付きそうでなかなか触れない太陽と富士山。
もう少し、もう少し。
「もう来るよ」
私が雄介に肘で合図する。
太陽が少しずつ、でも確かに下っていくのを見て、私たちは言葉数が少なくなる。
そして静かに、太陽が富士山のてっぺんに触れた。