きっと100年先も残る恋
私たちは高速道路沿いに建つ安いラブホに入る。

ロマンチックでもなく、ただガチャガチャとネオンが張り巡らされてるだけの品のないホテル。

特別な理由もなく、とりあえず誰の目も触れない場所ならどこでも良くて、それがど田舎のラブホだった。

外観とは裏腹に、意外と内装は清潔感がある。

「きれいじゃん」と雄介が言う。

適当に荷物を置くと、ガラス張りのジャグジーに向かった。

「うわーすげー」

雄介がテンション上がったように、ライトの色を変えるボタンをいじる。

「えっろ」と笑う。

「電気消そうよ」

そう言って電気を消すと、逆に私たちのスイッチが入った。

お互い服を脱がせ合って、シャワーを浴びながらも、入浴しながらもキスを繰り返す。

「意外と浴室ではやったことないね」

少しぬるめの湯船に浸かりながら、雄介が後ろから私を抱きしめてそう言う。
お互いの顔がすぐここにあるから、とりあえずキスをする。

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