きっと100年先も残る恋
「バイトからだけどさ、多分卒業したら仕事任せてもらえそうだからさ」

また雄介がペットボトルを上に投げた。
それをキャッチする。

「俺もちゃんと働いて、英子もちゃんと大学出たら」

雄介が私を見る。

「俺たち一緒になろ」

サラリと言ってくれた宝物のような言葉。
かっこつけてるわけでもなく、それは会話の中に自然と出てきたような言葉。

「うん、そうだね」

嬉しすぎて、私の方がカッコつけてしまった。

「ちゃんと楽しい人生にするよ」

やっと雄介はペットボトルのキャップを開ける。
少し、照れてるのかもしれない。
勢いよくカフェオレを飲む。

「雄介の人生も、私がいれば楽しいと思うけど」

わざと強気に言ってみると、飲んでる雄介と目が合う。
気持ちいいほどのゴキュッと喉の音がした。

「当たり前じゃん」

歯を見せてそう笑ってくれた。

本当に誰もいない公園で、私たちは未来が見えた。
すごく楽しい未来が見えた。
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