瞳のうらで
「これ、入部届。興味があるとこ、見学していいよ。うちの学校はね…」
伊香田先生の声が遠く聞こえる。
今日は、人生で1番疲れたと言っても過言ではないと思う、、。
本物の”the女子”というのを見たと思う。どうやって接すればいいんだよー、
引っ越しなんかしなければ…、てか、よりによってなんで畠元君の隣なの?
「~~~、おい聞いてるか?萩野?」
ハッとして上を向くと、みんなからの冷たい視線、くすくす笑う声が、
聞こえる気がした。