手が届くその距離に〜大好きな人〜
美緒に

「楽しくないの??」

そう聞かれて俺はなんにも言い返せなかった

美緒が楽しんでくれればそれでいいって思ってた

なのに、俺は…

クラッ 「ア゙ア゙ッ」 バタッ


その瞬間俺の意識は無くなった




あぁ…

ここはどこだ?

真っ暗な世界に1人だけ

さっきまで俺は……って美緒は!?

手をのぼしても何も届かない

「クソっ!!美緒!!」

何度も何度も叫ぶが誰も答えないしむしろ
静かだ

俺は、、、一体なにをしているんだろう

美緒……どこにいるんだ










浜辺にいた私達

遼が バタッ

私の視界から消えていった

ふと下を見ると遼が息苦しそうに倒れていた


「ハァーハァーグハッ」

「遼グズッハァー!!」

私は救急車を呼び近くにいた人に助けてもらった





病院につくと、担架ですぐ運ばれていって

「美緒ちゃん!!」

湊人さんが迎えに来た

「どうしよう。遼が!グズッグズッ」

私は泣き崩れていた

「大丈夫。落ち着こう。ゆっくり息して、スーハー、スーハー。もう少し続けよう。スーハー…」

湊人さんに助けて貰ってからの記憶はあいまいで

気がついたら家にいた





「あれ…私なんで…こんなとこに…」

ベットから起き上がってそばの机に1枚の紙切れがあった

そこには達筆な字で


美緒ちゃん。

昨日は大変だったね。遼先生の住所カルテから見て家に連れて帰ってきちゃってごめんね。遼先生の容態は安定してるから安心してね。あと、疲れてると思うから体調崩さないようにね。今日の夜、詳しいこと連絡するね!じゃあー、また夜!!お大事に。
湊人


湊人さん連れてきて…///ん?
待ってぇぇえーーーー///
ってことはさ、わたし、、

うんん、考えることはやめよう

「はぁーー、遼に会いたいな〜。」

もうとにかく心配でしかない

湊人さんには安心してって言われてもな〜




それから私は特になにもするわけでもなく
テレビを見たり掃除をしたりしてたけど

やっぱり、、、遼が気になって心配で仕方ない



「病院行ってもいいかなー…」

誰もいない部屋でそう独り言を呟いて

私は着替えて変装をして家を出た
< 13 / 14 >

この作品をシェア

pagetop