手が届くその距離に〜大好きな人〜



ついに来てしまった…


「バレないよね。」

変装したから大丈夫

「えっと、病室は3階の205号室だから…、
こっちか。」

行ったり来たりしながら病室へと向かう

自分が高校生だった頃は小児科だったから5階の病室だったから全然場所がわからない


178…180……ん?どこ、、、

マジでわからん

1人困っていたら

「どうかしましたか?」

後ろから声をかけられた

振り返ってみると




湊人さんと 遼?がいた

湊人さんが車椅子を押してて

え、待って…終わった💦


「え、ぁあ、いや、大丈夫です。」

私はこの場から立ち去りたくてお礼を言って立ち去ろうとしたら


「おい。」

遼に止められた

「あ、えっと、なにか?」

声を一生懸命変えてるけど

大きなため息をついて

「なにやってんだ、ばか美緒」

低く呆れた声でそう言われた

湊人さんが

「え、美緒ちゃん!!??なんで…」

私は隠し通せないって思った

だから、、

「だぁ…だって、、、遼が心配だったんだもん。」

そう言ったら

「だからって、今じゃなくてもいいだろ。」

「ごめんなさい。」

私は2人に謝った

来たのは悪かったかもしれない

でも、、、つい足が

「美緒ちゃん。」

湊人さんに呼ばれた

「手紙読んだっぽいね。美緒ちゃんならきっと来るんじゃないかって薄々思ってたから、別に怒ったりしないけど、連絡1本はほしいな。」

優しく怒られてしまった

「すいませんでした。」

心から反省したのに

「美緒。ほんとになー」

まだ怒ってる遼に

「高坂先生。許してやってください。」

湊人さんの紳士な対応にほんと感謝しかない

「まったく。美緒、、おいで。」

遼グズッグズッ…

「うぅ、、うわぁぁぁんん」

遼に思いっきり抱きついて泣いた

「心配したんだようわぁぁぁん」

遼は、「ごめんな。」って頭を撫でてくれてた



その後病室に戻る途中で

「でも、ほんとに美緒ちゃんが来るなんて…」

湊人さんがびっくりしていた

「ごめんなさい。」

湊人さんは

「謝らなくていーよ。高坂先生も嬉しいだろうし、、ね?」

遼は

「はぁ?湊人、俺はなんにも言わないぞ。」

私はそんなふたりのやり取りに安堵の表情だった


それから遼の病室に行って

家から持ってきた荷物を片付けていった

「美緒ちゃん。高坂先生の退院1ヶ月くらいかかるらしいけど、家大丈夫??」

湊人さんがそう心配してきた

「え、私は…」

遼が

「美緒、お前1回実家に帰れ。」

遼が突拍子もないことを言ってきた

「なんで?」

「俺、1ヶ月戻れないし、なんかあったら嫌だから…」

遼が真剣に語ってくるから私は素直に従った






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