手が届くその距離に〜大好きな人〜

俺の過去

高坂　遼　　小学2年生

僕にはお兄ちゃんがいるんだ

「遼！兄ちゃんと遊ぶよー‼︎」

いつも遊んでくれたお兄ちゃん

高坂　駿　　小学6年生

「お兄ちゃんずるいー！」

いつも仲良しでうるさくて

「駿、遼うるさいぞー！」

お父さんに怒られたりもした


いつも一緒にいたから、ずっとこれからも一緒にいる存在だと思ってたのに




「遼‼︎ﾊｧﾊｧ-」

家でお留守番をしていたら、お母さんが、急いで帰ってきた

「どうしたの？」

何のことかわからなかった僕はお母さんさんにそう尋ねたんだ

そしたらね、、。

「駿が、、」

お母さんが息を詰まらせ

「交通事故に遭って意識不明なの。」

そう言われ、、僕はあまり理解ができなかった

すぐにお母さんと一緒に病院に向かった


そこにはお父さんもいて

お医者さん？らしき人が

「駿君のご家族ですか？」

お父さんとお母さんがお医者さんと話をしていた

そしてね…

「うわぁぁぁあｸﾞｽｯｸﾞｽﾞｯ…」

お母さんが泣き崩れたの

僕はお母さんのとこに行って

「お母さん、どーしたの？」

そう聞いた

そしたらお父さんが

「遼……駿がな、亡くなったんだ。」

そう言われ、僕も気がついだんだ

駿兄が死んだってことに

そのあと

駿兄に会いに行ったの

全身怪我して痛そうだった

「駿兄？」

いつも声をかけると

「遼、どーした？」

そう言うのに、返事がなかった

そして僕も

「あいたいよ…ｸﾞｽﾞｯｸﾞｽﾞｯ」

駿兄の冷たい手を必死に握ったんだ