一緒に帰ろう。

雨の中、私は両足を抱えしゃがみこんで泣いている。行き交う通行人に見られても涙は止まらない。


別に泣きたくて泣いてるわけじゃない。
だけど、涙の止め方も分からなくて
こんな状況になっているんだと思う。




どれくらい泣いただろ?顔を上げると薄暗かった空は、いつの間にか真っ暗で、
かわりにネオンが街を明るくしていた。
< 1 / 9 >

この作品をシェア

pagetop