一緒に帰ろう。

「あっ、ごめん。玄関の電機付けてねーわ。」

そう言い、手を伸ばしスイッチを押すと一気に玄関と廊下の電機がつき明るくなった。


案内されリビングに入ると、本当になにもなくて驚いた。

あるのは、ソファーとテレビのみ。

「なにもないね。」
苦笑いしてしまった。


「まあ、、ココアでいい?」

「うん。ねえ、ご飯どうやって食べてるの?」


対面式キッチンでココアを入れながら答えてくれた。

「朝は食べないし、昼も夜も外食だから、家でご飯を食べることがないよ。」


「リッチ」

「ははは、、、」
なんとも言えない愛想笑いで返された。


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