花音(かのん)
幸一は、詩穂の姿が見えない所まで曲がって、
2人の腕を無言で離した。
そして、そのまま歩き続けた。
夏樹と圭吾はニヤニヤッと笑っている。
「幸一の好きな人は、佐々木さんでよろしいですか?」
圭吾が幸一の肩に腕をかけた。
「違うもん。」
幸一は耳まで真っ赤にして言った。
「違うもん。」
もう一度小さくつぶやいて、歩いていった。
夏樹と圭吾は顔を見合わせて、小さくため息をついた。
2人の腕を無言で離した。
そして、そのまま歩き続けた。
夏樹と圭吾はニヤニヤッと笑っている。
「幸一の好きな人は、佐々木さんでよろしいですか?」
圭吾が幸一の肩に腕をかけた。
「違うもん。」
幸一は耳まで真っ赤にして言った。
「違うもん。」
もう一度小さくつぶやいて、歩いていった。
夏樹と圭吾は顔を見合わせて、小さくため息をついた。