花音(かのん)
「山下ぁ、あんたも問題やで。彼女はまだ欠点は取らないかもしれないけど、あんたは、欠点かもしれんので?」
「オレそんなに!?」
幸一が驚いて、詩穂が声を殺して笑った。
「そんなによ。暗記力が無い。」
小松が足を組みながら言った。
「まあええよ、できる所まで訳した?」
2人は笑顔でノートをひらいた。
空白が目立つ。
小松は頭を押さえて
「頭痛い・・・。」
とつぶやいた。
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