巡り逢いて

「陽菜、こっちこっち！！」

人が多いのにも関わらず大学時代の友達、三村 華は私を見つけると大きく手を振っていた。

相変わらずだな。

久しぶりに会う彼女の印象は大学時代の時と変わらなかった。

「お休みの日にごめんね。でも、デートとか、久しぶりでどんな服良いかわからなくて」

照れながら言う彼女を見ながら少しだけ、元彼のことを思い出した。

私も、彼と付き合ってた時は服とか気にしてたなぁ。

「暇だったし。最近、買い物してなかったからこっちも助かる」

「陽菜のそういう優しいとこ好き！どこから回る？」

久しぶりの華との買い物は楽しかった。