巡り逢いて
両手に袋を持っている華は高いヒールと長時間に渡る買い物に疲れたのか会った時に明るかった表情とは裏腹に少し顔が曇っていた。

「華、ちょっとカフェでゆっくりしやん?久しぶりの買い物で疲れた」

華は大きく首を上下に動かした。

休日ということもあったのか、近くのカフェは人が多く、少し申し訳無い気持ちで4人用の席を見つけて座った。

「久しぶりにこんだけ買い物したよ!良い物見つけれたし買い物付き合ってくれてありがとう!」

少し休憩して、華の元の明るい表情に戻った。

「そういえば、陽菜はさ・・・」

「あれ、華!?華じゃん!久しぶり!」

華の声をかき消して1人の男性がこっちに歩いてきた。
< 8 / 11 >

この作品をシェア

pagetop