夏色の風が吹く


授業が全て終わり、下校時間になった。
今日は部活がないため、放課後は瑠輝と帰る予定だ。
瑠輝と一緒に歩いている時に、教室に忘れ物をしたことに気づき、「ごめん!教室に忘れ物しちゃったから校門で待ってて!」と言い、走って教室に忘れ物を取りに行った。
3組の教室は3階で、階段を登るのはとても疲れる。「1、2組だったら2階で楽なのに!」と思い、走りながら教室に向かった。
3組に着く頃には疲れきって息がとてもあがっていた。
忘れ物を取り、教室を出て階段をゆっくりと降りていたら、1、2組のどちらかの教室から声が響いていた。
少し気になってしまい、教室に近づいてみた。
よく見て見たら1組の教室に人が残っていたのだ。しかも残っていたのは風瀬と女の子だった。私は少しドキッとしてしまった。
風瀬を見ただけでドキッとすることなんて今まで無かったのに、急に心臓が暴れだした。
(落ち着け私の心臓…)
と、心臓を落ち着かせようとした次の瞬間、女の子の声が響いたのだった。

「私、風瀬さんのことが好きです!」
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