空の色
はじまり
あれは、遡ること、、、1年前。
私が体調を崩して、入院してた時。
入院生活に嫌気がさして、病室で絶対安静なのに、中庭の真ん中にある大きな木下のベンチで寝っ転がって空を見ていた。
そこへ数名の医者がお昼休憩から帰ってくるのが見えた。
別の科の先生たちか。
私のことは知らないし大丈夫、大丈夫と思っていたら、
何かに気づいて私の方に歩いてくる一人の医者。
医者「なみ?」
なみ「だ、、、、だいすけ、、、」
そのひとは私の高校の同級生だった。
心臓が飛び出るほど驚いた…。
医者になったとは言っていたけどまさか、この病院だなんて。。。
大輔「え?どうしたの?入院してんの?」
なみ「うん、、、ははは、大丈夫。対したことないよ。」
と嘘をついてみるが、医者の大輔を騙せることはできず…
友達の大輔から、急に医者になった大輔の顔を見た。
リストバンドと、点滴を確認され、手首掴まれて脈まで確認された。
少し悲しい顔をして
大輔「外出ていいって言われた?」
なみ「ん、、、うん」
と作り笑いで返すが、大輔はすぐにPHSで誰かに連絡をしていた。
なみ「はぁ。。。」
大輔「ったく、嘘つくなよ。病室戻るぞ。」
私の腕をがっつりと掴んできた。
そして、ゆっくり病棟に戻った。
ナースステーションの前では、ナース達が、私を探していたみたいでざわついていた。
はるかさん「なみちゃん!また勝手に抜け出して!!病室で安静って瀬野先生から言われてるでしょ!!瀬野先生心配してたよ!」
なみ「ごめんなさい....」
はるかさん「川島先生、お忙しいのに、ありがとうございます。」
大輔「いえいえ、たまたま見つけただけで、、、実は高校の同級生で、、、」
はるかさん「え!そうなんですね。それは心強いです。あははは...」
大輔「ん?」
と私の方を見たが、私はすぐに下を向いた。
そこへ、聞き覚えのある足音が、、、
瀬野先生「おい!お前は、何回言ったらわかるんだ?すぐ行くから病室戻ってろ。」
相変わらず、瀬野先生は、怒ると怖いわ…と思いながら、看護師さんとゆっくり病室に向かった。
瀬野先生「川島先生、ありがとう!!助かったよ。」
大輔「いえいえ、彼女は高校の同級生でしてね。まさか入院してるとは....彼女、瀬野先生が主治医ってことは、、、心臓が悪いんでしょうか?」
瀬野先生「同級生なのか!なみは、小さい頃から入院してて、拡張型心筋症で中学卒業前に大きな手術をしたんだ。だけど、最近また調子が悪いみたいで入院してるんだ。病院嫌いで、脱走常習犯でね...ははは」
大輔「そんなに前から病気だったんですね。知らなかったな…高校の頃は元気なイメージでして。」
瀬野先生「高校の頃か。手術後であの子にとって、一番体調が良かった時期か、、、さて、なみの様子見てくるか。では!」
と言い、なみの病室に向かった。
コンコンコン
なみ「........」
私は布団に潜っていた。
瀬野先生「なーみちゃん?いけないことしたのわかってる?」
なみ「子供扱いしないでよ!」
布団からガバッと起き上がった。
瀬野先生「ったく、子供みたいなことしてるのは誰だよ。念のため聴診するから服捲って。」
そう言うと、服捲らない私に構わず聴診器を中に入れてきた。
なみ「ねぇ、いつ退院できる?」
瀬野先生「しー。喋らない。」
私はふーっと、ため息をついた。
瀬野先生「はい。おわり。病室から出るなって言ったろ?入院長引くだけだぞ?」
10年の付き合いになるからか、私のことは呼び捨てである。
なみ「はあ。。。そうだ。大輔にバレたんだったわ…最悪。」
そう言って私はまたベッドに倒れ込んだ。
私が体調を崩して、入院してた時。
入院生活に嫌気がさして、病室で絶対安静なのに、中庭の真ん中にある大きな木下のベンチで寝っ転がって空を見ていた。
そこへ数名の医者がお昼休憩から帰ってくるのが見えた。
別の科の先生たちか。
私のことは知らないし大丈夫、大丈夫と思っていたら、
何かに気づいて私の方に歩いてくる一人の医者。
医者「なみ?」
なみ「だ、、、、だいすけ、、、」
そのひとは私の高校の同級生だった。
心臓が飛び出るほど驚いた…。
医者になったとは言っていたけどまさか、この病院だなんて。。。
大輔「え?どうしたの?入院してんの?」
なみ「うん、、、ははは、大丈夫。対したことないよ。」
と嘘をついてみるが、医者の大輔を騙せることはできず…
友達の大輔から、急に医者になった大輔の顔を見た。
リストバンドと、点滴を確認され、手首掴まれて脈まで確認された。
少し悲しい顔をして
大輔「外出ていいって言われた?」
なみ「ん、、、うん」
と作り笑いで返すが、大輔はすぐにPHSで誰かに連絡をしていた。
なみ「はぁ。。。」
大輔「ったく、嘘つくなよ。病室戻るぞ。」
私の腕をがっつりと掴んできた。
そして、ゆっくり病棟に戻った。
ナースステーションの前では、ナース達が、私を探していたみたいでざわついていた。
はるかさん「なみちゃん!また勝手に抜け出して!!病室で安静って瀬野先生から言われてるでしょ!!瀬野先生心配してたよ!」
なみ「ごめんなさい....」
はるかさん「川島先生、お忙しいのに、ありがとうございます。」
大輔「いえいえ、たまたま見つけただけで、、、実は高校の同級生で、、、」
はるかさん「え!そうなんですね。それは心強いです。あははは...」
大輔「ん?」
と私の方を見たが、私はすぐに下を向いた。
そこへ、聞き覚えのある足音が、、、
瀬野先生「おい!お前は、何回言ったらわかるんだ?すぐ行くから病室戻ってろ。」
相変わらず、瀬野先生は、怒ると怖いわ…と思いながら、看護師さんとゆっくり病室に向かった。
瀬野先生「川島先生、ありがとう!!助かったよ。」
大輔「いえいえ、彼女は高校の同級生でしてね。まさか入院してるとは....彼女、瀬野先生が主治医ってことは、、、心臓が悪いんでしょうか?」
瀬野先生「同級生なのか!なみは、小さい頃から入院してて、拡張型心筋症で中学卒業前に大きな手術をしたんだ。だけど、最近また調子が悪いみたいで入院してるんだ。病院嫌いで、脱走常習犯でね...ははは」
大輔「そんなに前から病気だったんですね。知らなかったな…高校の頃は元気なイメージでして。」
瀬野先生「高校の頃か。手術後であの子にとって、一番体調が良かった時期か、、、さて、なみの様子見てくるか。では!」
と言い、なみの病室に向かった。
コンコンコン
なみ「........」
私は布団に潜っていた。
瀬野先生「なーみちゃん?いけないことしたのわかってる?」
なみ「子供扱いしないでよ!」
布団からガバッと起き上がった。
瀬野先生「ったく、子供みたいなことしてるのは誰だよ。念のため聴診するから服捲って。」
そう言うと、服捲らない私に構わず聴診器を中に入れてきた。
なみ「ねぇ、いつ退院できる?」
瀬野先生「しー。喋らない。」
私はふーっと、ため息をついた。
瀬野先生「はい。おわり。病室から出るなって言ったろ?入院長引くだけだぞ?」
10年の付き合いになるからか、私のことは呼び捨てである。
なみ「はあ。。。そうだ。大輔にバレたんだったわ…最悪。」
そう言って私はまたベッドに倒れ込んだ。