空の色
ガチャ、、、

瀬野先生「ただいま〜!今日早く上がれて助かった〜。川島先生ありがとー!!」

大輔「お疲れ様です〜。なみはちょっと今寝ちゃってます。」

瀬野先生「なみの感じどう??」

大輔「結構メンタル的にやられちゃってますねー、、、今日はテレビ見ながら過ごしてたんですけど、やっぱりつまらないみたいで、外行きたいな〜ってずっと言ってました笑...瀬野先生の許可出てないからダメとは言いましたが、、、、」

瀬野先生「そっかー、車椅子乗ってくれるならいいんだけどな、、、またそんな話すると、泣いちゃうだろうな...」

大輔「ですよねー、、」

ガチャ、、、

怜「ただいま〜」

瀬野先生「あ、帰ってきた帰ってきた。」

大輔「お疲れ様です〜」

怜「なみ平気だった??」

大輔「一回軽い喘息の発作が起きただけです。そのほかは問題ありませんでした!」

怜「そかそか、、、俺さ、もう少し日本に居るわ。今日父さんに連絡して、事情話したわ。」

瀬野先生「よかったー。やるじゃんお兄ちゃん!」

伶「お前がお兄ちゃん言うなよw」

ガチャ、、、

なみ「おはよ、、、ってみんな揃ってまた内緒話してるの、、、?」

怜「違う違う!あ、お兄ちゃんもう少し日本にいることにしたから、、な??その話!」

なみ「いいよ、アメリカ戻って....」

怜「そんなこと言うなよ〜あ、起きたならちょっと診察させて」

なみ「やだ。3人から聴診受けるとか絶対やりたくない。」

大輔「あ、俺は今日もう診察したし、もう帰るよ。またな!!では、もう僕帰りますね!!」

瀬野先生と、私のお兄ちゃんからめっちゃありがとうと言われて帰って行った。


なみ「ふう、、、」
そう言ってソファに深く腰掛けた。
私は、ちゃんと薬も飲んでるのに、走ってもないのに、だんだん体調が悪くなる自分にイラついていた。。。

瀬野先生「なみ?大丈夫?あのさ、そろそろもうお家での治療は限界かな...って思うんだ。入院して、、、点滴しながら様子見たりしたら、病院の庭だって散歩できるし、、、ここにいても外出れないと気分転換できないだろ??」

なみ「...やだ」

怜「なんでそんなに嫌がるんだよ。瀬野先生はお前のこと思って、、

なみ「お兄ちゃんは黙っててよ!!!!...少し1人で考える...」

そう言って私は寝室に行った。
胸に手を当てて深呼吸した。わかってる。。。もうとっくに限界超えてるのは知っていた。。。でも、また病院で過ごすのが本当に嫌で考えたくなかった。。。全て管理されてるようで。。。

少ししてからトントンと、ドアから音がした。

瀬野先生「入るよ?」

なみ「なに?」

瀬野先生「入院嫌なのはわかる。でも点滴するにはお前を見てる人が必ず必要になる。この部屋で1人で倒れてたら、困るんだよ。。。助けられない。だからさ、、、、な?」

なみ「わかってる...わかってるけど...でも.................怖い...」

瀬野先生「そうだ。明日さ、俺とデートしよう!」

なみ「え、、、?え?、、、?」

瀬野先生「嫌なの?...?」

なみ「嫌じゃないけど...」

瀬野先生「じゃぁ決まり!!じゃぁ、、、なみのやりたいこと教えて!」

なみ「うーん、、、デートじゃないことでもいいの?」

瀬野先生「ああ、いいよ。なんでもいい。走るとかそう言う運動系じゃなかったらいいよ!」

なみ「じゃあ、、、美容院行きたい…髪切りたいの」

瀬野先生「よし、まずは美容院ね。行きたいところあるなら予約しておくけど、そうじゃないなら俺が勝手に予約するけどどうする??」

なみ「瀬野先生に任せる。あまり美容院決まった場所行ってるわけじゃないし..」

瀬野先生「了解!ほかは?」

なみ「うーん...特にないな...」

瀬野先生「じゃぁ、後は俺がおすすめプラン組んじゃうからな〜」

くしゃって笑うと、瀬野先生かわいいな...いつも結構クールな感じなのに、、、
と思いながら、私も自然と笑顔になってた。

瀬野先生「よし、じゃぁ、明日に向けて病院行きますか。」

なみ「え?聞いてないんだけど?」

瀬野先生「え?言ってないけど?」

なみ(でた、、、また瀬野先生に騙された...と思ったが、、、美容院も行きたいしな...気分転換したいし、病院に行くことにした。)


瀬野先生「怜!!なみ病院で点滴させてくるわ!!」

リビングにいたお兄ちゃんが寝室に来た。

怜「まじ?病院行く気になったの?お兄ちゃん嬉しいよーーー!」

と言い無言の私を抱きしめてきた。そういいながら呼吸とか心音とかちゃっかりチェックしてるんだよな...いつも、、、

そして、私は瀬野先生と一緒に病院に行った。







< 32 / 44 >

この作品をシェア

pagetop