空の色
ピッピッピと電子音が鳴っていて、
目が覚めると私は見覚えのある真っ白な天井を見ていた。
挿管されているため、話すことはできず。どうしようかなと思っていると。
コンコンコンとドアを叩く音が聞こえ
瀬野先生が入ってきた。
瀬野先生「お、目覚めたみたいだな。聴診させてね。」
いつもと変わらない雰囲気で診察を始めた。私は何もできずただ天井を見つめるだけだった。
瀬野先生「うーん。川島先生来たらもう一回聴診して、そのあとチューブ抜くから。」
と言いそのまま病室を出ていった。
私は絶対怒られると思ったが、なんも言われなかったことに、目を丸くしながら部屋を出て行く先生の方を見ていた。
すぐにまたドアを叩く音が聞こえた。
大輔「目が覚めてよかった。聴診させてね。そのあとチューブ抜くからね。」
絶対怒られると思ってたのに、想像以上の優しい対応でキョトンとしていると。
大輔「チューブ抜くけどまだ鼻から酸素入れるからね」
とテキパキと進めている。
チューブが抜かれて、咳き込んでいる私の背中を優しくさすってくれた。
私「ねえ?なんで怒らないの?検診もサボって、お酒も飲んで、走って、、、こうなったのに…」
目に涙を溜めて言った。
大輔「辛かっただろ。俺も、なみの治療の事ばかり考えてたから、もう少しなみの気持ち考えなきゃいけなかったな…
もう、あんなこと考えたりするなよ。」
そういうと、私の頭を軽くポンポンとして、病室を出た。
なみ「あんなこと、、、、もしや、バレてた?」
だから瀬野先生も大輔もあの対応なのか。。。はぁ。面倒くさいことになったな。。。
優しくされると、反論できないじゃん
と思い、私はまた目を瞑った。
しばらく寝ていると、
ドアが開く音で目が覚めた。
「ガチャ」
目を開けると大輔が点滴を確認していた。
大輔「あ、起こしちゃったか。ごめん。」
なみ「大丈夫。優しくしなくていいよ。私が全部いけないことしただけだし。」
目に溜まってた涙が今度は溢れてしまった。
なみ「ごめん。私、、、私、、、し」
急に大輔が私を抱きしめた。
大輔「それ以上言わなくていいから。あの日、カバンに薬が一切入ってないのを知った時にわかったから。
俺、お前が居なくなるのは耐えられないから。お願いだから今度からはそう言うことはしない事。わかった?」
なみ「うん。。。わかった。」
私は下を向いて小さな声で答えた。
大輔「じゃぁ、採血するから、腕出して。」
カチャカチャと、採血の準備している音が聞こえた。
なみ「え。。。採血するの、、、?」
大輔「そんなに、びびるなって。はい、腕出して。」
びびりながらも、しぶしぶ腕を出した。
大輔「こっち見ない方がいいんじゃない?」
なみ「何回やっても嫌いなんだもん…」
と言い私はぎゅっと目を瞑った。
大輔「はい。おわり。頑張った頑張った。」
といい、頭を優しく撫でた。
大輔「なみ、ひとつお願いがあるんだ。これからは、絶対に俺に隠し事しないでくれる?体調が、少しでも悪くなったら絶対連絡すること。わかった?」
なみ「.....わかった。」
もともと、私は体調が悪いことを隠す癖がある。
小さい頃からの入院、検査や治療での嫌な記憶から本当のことは話せない…
だって、今までも話しても良いことなんて一つもなかったから…
目が覚めると私は見覚えのある真っ白な天井を見ていた。
挿管されているため、話すことはできず。どうしようかなと思っていると。
コンコンコンとドアを叩く音が聞こえ
瀬野先生が入ってきた。
瀬野先生「お、目覚めたみたいだな。聴診させてね。」
いつもと変わらない雰囲気で診察を始めた。私は何もできずただ天井を見つめるだけだった。
瀬野先生「うーん。川島先生来たらもう一回聴診して、そのあとチューブ抜くから。」
と言いそのまま病室を出ていった。
私は絶対怒られると思ったが、なんも言われなかったことに、目を丸くしながら部屋を出て行く先生の方を見ていた。
すぐにまたドアを叩く音が聞こえた。
大輔「目が覚めてよかった。聴診させてね。そのあとチューブ抜くからね。」
絶対怒られると思ってたのに、想像以上の優しい対応でキョトンとしていると。
大輔「チューブ抜くけどまだ鼻から酸素入れるからね」
とテキパキと進めている。
チューブが抜かれて、咳き込んでいる私の背中を優しくさすってくれた。
私「ねえ?なんで怒らないの?検診もサボって、お酒も飲んで、走って、、、こうなったのに…」
目に涙を溜めて言った。
大輔「辛かっただろ。俺も、なみの治療の事ばかり考えてたから、もう少しなみの気持ち考えなきゃいけなかったな…
もう、あんなこと考えたりするなよ。」
そういうと、私の頭を軽くポンポンとして、病室を出た。
なみ「あんなこと、、、、もしや、バレてた?」
だから瀬野先生も大輔もあの対応なのか。。。はぁ。面倒くさいことになったな。。。
優しくされると、反論できないじゃん
と思い、私はまた目を瞑った。
しばらく寝ていると、
ドアが開く音で目が覚めた。
「ガチャ」
目を開けると大輔が点滴を確認していた。
大輔「あ、起こしちゃったか。ごめん。」
なみ「大丈夫。優しくしなくていいよ。私が全部いけないことしただけだし。」
目に溜まってた涙が今度は溢れてしまった。
なみ「ごめん。私、、、私、、、し」
急に大輔が私を抱きしめた。
大輔「それ以上言わなくていいから。あの日、カバンに薬が一切入ってないのを知った時にわかったから。
俺、お前が居なくなるのは耐えられないから。お願いだから今度からはそう言うことはしない事。わかった?」
なみ「うん。。。わかった。」
私は下を向いて小さな声で答えた。
大輔「じゃぁ、採血するから、腕出して。」
カチャカチャと、採血の準備している音が聞こえた。
なみ「え。。。採血するの、、、?」
大輔「そんなに、びびるなって。はい、腕出して。」
びびりながらも、しぶしぶ腕を出した。
大輔「こっち見ない方がいいんじゃない?」
なみ「何回やっても嫌いなんだもん…」
と言い私はぎゅっと目を瞑った。
大輔「はい。おわり。頑張った頑張った。」
といい、頭を優しく撫でた。
大輔「なみ、ひとつお願いがあるんだ。これからは、絶対に俺に隠し事しないでくれる?体調が、少しでも悪くなったら絶対連絡すること。わかった?」
なみ「.....わかった。」
もともと、私は体調が悪いことを隠す癖がある。
小さい頃からの入院、検査や治療での嫌な記憶から本当のことは話せない…
だって、今までも話しても良いことなんて一つもなかったから…