空の色
なみ「はぁー…」
大きなため息をついた。

真っ白な天井を見つめて、なんで私ばかりこんな思いするんだろうな、、考えてたら涙が出てきた。

その時ドアがノックする音が聞こえた。

ガチャ、、、

瀬野先生「どう?調子は?、、どうした?」

なみ「なんか、、、もう手術も入院も嫌になって、なんで私だけ、、って、、、ハァハァ....」

瀬野先生「なみ、ちょっと落ち着こう…喘息の発作も出ちゃいそうだしな、心臓も負担かかるしな、吸ってーはいてー、、、」

なみ「はぁ、、、、はぁ、、、いった、、」
なみは心臓を押さえるようにして痛がった。

瀬野先生は、すぐさまナースコールで点滴と心臓病の薬の注射を持ってくるようにお願いした。 

瀬野先生「なみー、ちょっとチクッとするよー。」
酸素マスク、心電図もつけて、薬である程度落ち着いたところに、大輔が駆けつけた。

大輔「なみ!!」

瀬野先生「今は薬で寝てるから大丈夫だよ。」

大輔「すみません。。。俺のせいで。。俺があんな強く言っちゃったから。。。」

瀬野先生「大丈夫、よくあることだから....」

大輔「さっき、なみが退院したいって言ってたんですよ。でもこの調子だと無理ですよね。。。」

瀬野先生「ははは、もう退院したいって言ってたのかー。なみはさ、心臓の手術受けないって言ってるんだよね。僕はもちろん受けさせたいけど、本人がその気なら僕は何もできないんだ、、、」



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