蒼春
「ちょっと待ってて。」
そう言われると、少しの間その場が静かになる。
あぁ、知らない人なのに迷惑かけちゃった…。どうしよう、絶対困ってるよね…。ホントに申し訳ないなぁ。
また胸が苦しくなる。
ーパサッ
私の体に何かがかけられた。ふわっとシトラスの優しい香りがした。
暖かい…。
そしてその人は私のおでこに手を当てて
「うん、熱はなさそうだね…。」
と呟いている。
少し考え込んだのだろうか。しばらくしてから彼は言った。
「ちょっとごめんね。」
するとゆっくり私の体が持ち上がった。
…さっきよりも、シトラスの香りを近くで強く感じた。
そうだ!お礼、言わなきゃ…!
最後の力を振り絞る。
『あ、りが、とう…。』
そこで私の意識はブツリと途切れた。
そう言われると、少しの間その場が静かになる。
あぁ、知らない人なのに迷惑かけちゃった…。どうしよう、絶対困ってるよね…。ホントに申し訳ないなぁ。
また胸が苦しくなる。
ーパサッ
私の体に何かがかけられた。ふわっとシトラスの優しい香りがした。
暖かい…。
そしてその人は私のおでこに手を当てて
「うん、熱はなさそうだね…。」
と呟いている。
少し考え込んだのだろうか。しばらくしてから彼は言った。
「ちょっとごめんね。」
するとゆっくり私の体が持ち上がった。
…さっきよりも、シトラスの香りを近くで強く感じた。
そうだ!お礼、言わなきゃ…!
最後の力を振り絞る。
『あ、りが、とう…。』
そこで私の意識はブツリと途切れた。