蒼春
着付けが終わったくらいに、蓮から電話が来た。
「もしもし?もう準備終わった?」
『終わったー。私たちどうすればいい?』
「じゃあ、大通りのカフェで合流な。」
ということで徳島先輩と大通りに向かう。
『乃蒼ちゃん可愛い♡やっぱり私の目に狂いはなかったわ〜』
実は、髪の毛のセットとメイクは先輩にしてもらった。自分がこんなに変われるなんて驚きだ。
『ありがとうございます。先輩も本当に美しいです…!』
大人びた印象のある先輩は、かわいいというよりも美しいという言葉が的を得ている。
白い牡丹が映えた紺色の浴衣で歩く姿は、気品に溢れていて、とてもバレー部のマネージャーには見えない。
5分くらい歩くと、合流地点のカフェに到着した。
『蓮たちどこかな?』
「ここだよ。」
徳島先輩を後ろから蓮が抱き寄せる。その瞬間、私の視界が急に暗くなる。
「乃蒼ちゃんは見ちゃダメだよ?」
『なんでですか…?』
「なんでかなぁ。」
…多分分かった。先輩はきっと、私に蓮と徳島先輩がイチャイチャしてるのを見せないようにしてくれてるんだ。
『先輩…』
「ん?」
『私、別にそういうのに免疫ありますよ?』
「ほんとに?」
『はい、全然大丈夫です。』
そういうと視界が開ける。目の前に飛び込んできたのは、2人がキスをしている光景だった。
予想とはだいぶ違ったのでびっくりして後ろを向いたら、先輩の胸に収まってしまった。
「それは反則だよ…。」
私の真上からそんな声がした。
「もしもし?もう準備終わった?」
『終わったー。私たちどうすればいい?』
「じゃあ、大通りのカフェで合流な。」
ということで徳島先輩と大通りに向かう。
『乃蒼ちゃん可愛い♡やっぱり私の目に狂いはなかったわ〜』
実は、髪の毛のセットとメイクは先輩にしてもらった。自分がこんなに変われるなんて驚きだ。
『ありがとうございます。先輩も本当に美しいです…!』
大人びた印象のある先輩は、かわいいというよりも美しいという言葉が的を得ている。
白い牡丹が映えた紺色の浴衣で歩く姿は、気品に溢れていて、とてもバレー部のマネージャーには見えない。
5分くらい歩くと、合流地点のカフェに到着した。
『蓮たちどこかな?』
「ここだよ。」
徳島先輩を後ろから蓮が抱き寄せる。その瞬間、私の視界が急に暗くなる。
「乃蒼ちゃんは見ちゃダメだよ?」
『なんでですか…?』
「なんでかなぁ。」
…多分分かった。先輩はきっと、私に蓮と徳島先輩がイチャイチャしてるのを見せないようにしてくれてるんだ。
『先輩…』
「ん?」
『私、別にそういうのに免疫ありますよ?』
「ほんとに?」
『はい、全然大丈夫です。』
そういうと視界が開ける。目の前に飛び込んできたのは、2人がキスをしている光景だった。
予想とはだいぶ違ったのでびっくりして後ろを向いたら、先輩の胸に収まってしまった。
「それは反則だよ…。」
私の真上からそんな声がした。