蒼春
無事に混雑した駅から脱出し、4人で屋台が立ち並ぶ通りを進んでいく。
まず目に入ったのは射的だった。蓮がどうしてもやりたいそうなので、みんなで挑戦することにした。
蓮は昔から射的が得意で、射的屋さんの間ではブラックリストに載っているらしい。
優れた技術は今年も健在なようで、徳島先輩が欲しいと言っていた景品を片っ端から撃ち抜いていく。
「すげえな蓮。」
一ノ瀬先輩からも驚かれている。
「乃蒼ちゃんもやる?」
『はいっ。』
正直、全然得意じゃない…。蓮の見よう見まねで銃を構える。
「こうだよ。」
先輩が後ろから手を添えて打ち方を教えてくれる。
っ先輩、これはバックハグです…。
心臓の音がバレないようにするのが本当に大変だった。
射的で満足した蓮を先頭に歩く。
「めっちゃいい匂いするわー。」
「あそこの焼きそばだろ。」
『ほんとだー。どうする?なんか食べる?』
先輩たちの何気ない会話は、部活帰りのようで、普段と何も変わりない光景になぜか安心していた。
「乃蒼ちゃん、なんか食べたいものある?」
『えっ?あ、ハットグ食べたいですっ。』
『よしっ!食べいこー!』
「乃蒼はほんとに昔から韓国料理好きだよなぁ。」
『そうなの!?じゃあ、今度一緒に学校の近くの韓国料理屋さん行かない?』
『行きたいですっ!』
『よし!約束だよ〜。』
「女子だけで盛り上がんなー。」
「おい蓮、乃蒼ちゃんに嫉妬すんなよ。」
「えー、だって〜。」
こんな感じに食べたり話したりしながら、花火が上がるまでの時間を過ごした。
まず目に入ったのは射的だった。蓮がどうしてもやりたいそうなので、みんなで挑戦することにした。
蓮は昔から射的が得意で、射的屋さんの間ではブラックリストに載っているらしい。
優れた技術は今年も健在なようで、徳島先輩が欲しいと言っていた景品を片っ端から撃ち抜いていく。
「すげえな蓮。」
一ノ瀬先輩からも驚かれている。
「乃蒼ちゃんもやる?」
『はいっ。』
正直、全然得意じゃない…。蓮の見よう見まねで銃を構える。
「こうだよ。」
先輩が後ろから手を添えて打ち方を教えてくれる。
っ先輩、これはバックハグです…。
心臓の音がバレないようにするのが本当に大変だった。
射的で満足した蓮を先頭に歩く。
「めっちゃいい匂いするわー。」
「あそこの焼きそばだろ。」
『ほんとだー。どうする?なんか食べる?』
先輩たちの何気ない会話は、部活帰りのようで、普段と何も変わりない光景になぜか安心していた。
「乃蒼ちゃん、なんか食べたいものある?」
『えっ?あ、ハットグ食べたいですっ。』
『よしっ!食べいこー!』
「乃蒼はほんとに昔から韓国料理好きだよなぁ。」
『そうなの!?じゃあ、今度一緒に学校の近くの韓国料理屋さん行かない?』
『行きたいですっ!』
『よし!約束だよ〜。』
「女子だけで盛り上がんなー。」
「おい蓮、乃蒼ちゃんに嫉妬すんなよ。」
「えー、だって〜。」
こんな感じに食べたり話したりしながら、花火が上がるまでの時間を過ごした。