蒼春
蓮side

俺の名前は鈴木(すずき)(れん)

鈴木乃蒼の兄だ。

バレー部に所属している結構はっちゃけた高校2年生。

今日は乃蒼が部活を見に来ることになっている。


「マネージャー、今日のメニュー決まってる?」

『うん、今日はサーブ練習とアタック練習、あとは、試合形式でミニゲームやるよ。』

「オッケー、サンキュ。」

よしよし、メニューは最高。あとは…。

「おーい、蒼生ー!」

靴を履いている蒼生に声をかける。

蒼生は俺の親友で、お互いを高め合えるいいやつなんだ。

クールそうな感じだって言われてるけど、正直俺はそうとは思わないなぁ。

「ん、どーした?」

目線を上げた蒼生と目があう。

相変わらず今日もイケメンだなぁ~。まぁ男の俺が言うのもなんだけど。

「今日さ、お前のアタック見せたい人いるからさ、俺の次に跳んでくれない?」

不思議そうな顔をして「別にいいけど。」と言ってくれた。

よし、準備完了ー☆あとは、あいつが来るだけだ!


なんで俺がこんなことするかって?

……それは乃蒼にもう一度バレーをやってほしいから。

あいつがバレーをやってる姿はいっつも楽しそうで、キラキラ輝いていた。

あんなことがなければ今も続けていただろう…。

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