蒼春
徳島先輩は苦笑いしながら言った。

やっぱりそういうことあったんだ…。まあ確かに2人と仲良くなりたい気持ちはわかる。

『だけど私は真剣にマネージャーやりたかったの。まあ、それが認められたから今こうしてここにいるんだけどさ。』


先輩と話し終わった後、私はモップをかけようとロッカーに向かう。

「マネージャー!俺たちの分のも取って!」

振り向くと、制服姿の蓮と一ノ瀬先輩がいた。

『は、はい、どうぞ…。』

「ありがと。みんなで並んでやろ?」

一ノ瀬先輩が無邪気に言う。みんなで1列になってモップをかける。

『あ、あの…。すごい今さらなんですけど、私はまだマネージャーではないのでマネージャーって呼ばないでもらえますか?』

「え、なんで?もうなってるんじゃないの?あれ?今日からじゃなかったっけ?」

『そ、それが…。』


二人に事情を話すとなんだか微妙な顔をされた。いや、そんな顔されても…。

「なんか、大変だな…。がんばれ。」

誰のせいでこんなことになってると思ってんの…。まあ、高宮さんなんですけど…。


モップ掛けが終わると着替えてくるように言われたので、徳島先輩と更衣室に向かう。

着替えながら、金曜日も一応来てほしいと言われたので、結局その日も部活に行くことになった。
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