蒼春
後ろからガタッ、と椅子を引いた音がした。
誰が座ったんだろ、振り向くと、さっきの女の子と目があった。ドキッとした。
『初めまして、杉本雪って言います。後ろ、よろしく。』
『鈴木乃蒼です。よ、よろしく。』
わあぁぁ!モデルの子に話しかけられちゃった…!
キーンコーンカーンコーン…
ガラカラッ
「はーい、席についてー!今から出席確認します。じゃあ…」
先生が来て名前を呼んでいく。
「次ー、これから入学式なので各自体育館に移動してくださーい。」
ザワザワ…ザワザワ…
楓のところに行こうと席を立つと杉本さんに話しかけかれた。
『鈴木さん、一緒に行ってもいい?』
『も、もちろん!』
『乃蒼ー、一緒に行こー!』
楓は杉本さんを見るなりさっきの調子で自己紹介して、いとも簡単に仲良くなっていた。
『あ、杉本さん、私たちもいい?』
『わたしも、わたしも!』
どんどん人が集まってくる。
やっぱ人気あるんだなぁ、すごい。
みんなでぞろぞろ歩いていると体育館の前で名簿順になるように言われた。
2列に並び変わると静かになった。
さっきからすごいみんなから見られている気がする…。
しかも、こっちを見ながらこそこそ話している。え、私何かしたっけ…?
この時、中学の頃の記憶が頭の中を駆け巡った。
あの子達に言われた言葉が耳の奥で大きく、そして強くこだまする。
『おい、ブス。なんで学校来てんだよw?ここはお前の来る場所じゃねーだろ?邪魔なんだよ。帰れよ。』
『男たらし、性悪女。』
『うざ、その顔晒すのやめてくれる?マジ公害。』
…胸が苦しくなる。
落ち着いて。今は誰もそんなこと言ってないし、そんな声なんか聞こえてないじゃん。大丈夫。
思い出すな…、ここは高校、中学じゃない。
誰が座ったんだろ、振り向くと、さっきの女の子と目があった。ドキッとした。
『初めまして、杉本雪って言います。後ろ、よろしく。』
『鈴木乃蒼です。よ、よろしく。』
わあぁぁ!モデルの子に話しかけられちゃった…!
キーンコーンカーンコーン…
ガラカラッ
「はーい、席についてー!今から出席確認します。じゃあ…」
先生が来て名前を呼んでいく。
「次ー、これから入学式なので各自体育館に移動してくださーい。」
ザワザワ…ザワザワ…
楓のところに行こうと席を立つと杉本さんに話しかけかれた。
『鈴木さん、一緒に行ってもいい?』
『も、もちろん!』
『乃蒼ー、一緒に行こー!』
楓は杉本さんを見るなりさっきの調子で自己紹介して、いとも簡単に仲良くなっていた。
『あ、杉本さん、私たちもいい?』
『わたしも、わたしも!』
どんどん人が集まってくる。
やっぱ人気あるんだなぁ、すごい。
みんなでぞろぞろ歩いていると体育館の前で名簿順になるように言われた。
2列に並び変わると静かになった。
さっきからすごいみんなから見られている気がする…。
しかも、こっちを見ながらこそこそ話している。え、私何かしたっけ…?
この時、中学の頃の記憶が頭の中を駆け巡った。
あの子達に言われた言葉が耳の奥で大きく、そして強くこだまする。
『おい、ブス。なんで学校来てんだよw?ここはお前の来る場所じゃねーだろ?邪魔なんだよ。帰れよ。』
『男たらし、性悪女。』
『うざ、その顔晒すのやめてくれる?マジ公害。』
…胸が苦しくなる。
落ち着いて。今は誰もそんなこと言ってないし、そんな声なんか聞こえてないじゃん。大丈夫。
思い出すな…、ここは高校、中学じゃない。