蒼春
「楓さんって」
「いつも乃蒼と一緒にいる子だよね?」
「バスケ部の」
一ノ瀬先輩からだ。楓とは数回話したことがあるからか、覚えていたらしい。
『そうですよ』
『あのかわいい子です』
急に先輩からLINEが来たおかげで、どう返信すればいいか分からなくて適当に返してしまった。
「笑」
「あのかわいい子だけじゃ」
「アバウトすぎるなぁ」
いつもちょっとクールっぽい先輩。”笑“なんて使うんだ、なんか可愛い。
『ダメですか?』
送信して顔を上げると、偶然にも一ノ瀬先輩らしき髪の毛がミルクティー色の男の人が、耳を真っ赤にしてるのが見えた。
『先輩、もしかして耳赤くなってます?』
するとその男の人はびっくりしてキョロキョロと周りを見渡している。
…やっぱりかわいいなぁ。
そんなことを思っていると目が合ってしまった。先輩はびっくりした顔をしていたので、つい笑ってしまう。
「…あとで覚えてな?」
口パクでそう言ってきた。いつもクールキャラと言われている先輩が、実はかわいかったなんて言えば、誰だって笑ってしまうだろう。
…ちょっといじわるしてみよ。
あからさまに目を逸らしてみた。しばらく先輩の方を見なければ、なんとかなるんじゃないかって無視をする。すると、通知の音が。
「今日一緒に帰ろうね乃蒼。」
「どうなるか覚えててね?」
…やっちゃった。
とっさに謝ろうと先輩の方を見たが、すでに前を向いてしまったので仕方なく諦めた。
「いつも乃蒼と一緒にいる子だよね?」
「バスケ部の」
一ノ瀬先輩からだ。楓とは数回話したことがあるからか、覚えていたらしい。
『そうですよ』
『あのかわいい子です』
急に先輩からLINEが来たおかげで、どう返信すればいいか分からなくて適当に返してしまった。
「笑」
「あのかわいい子だけじゃ」
「アバウトすぎるなぁ」
いつもちょっとクールっぽい先輩。”笑“なんて使うんだ、なんか可愛い。
『ダメですか?』
送信して顔を上げると、偶然にも一ノ瀬先輩らしき髪の毛がミルクティー色の男の人が、耳を真っ赤にしてるのが見えた。
『先輩、もしかして耳赤くなってます?』
するとその男の人はびっくりしてキョロキョロと周りを見渡している。
…やっぱりかわいいなぁ。
そんなことを思っていると目が合ってしまった。先輩はびっくりした顔をしていたので、つい笑ってしまう。
「…あとで覚えてな?」
口パクでそう言ってきた。いつもクールキャラと言われている先輩が、実はかわいかったなんて言えば、誰だって笑ってしまうだろう。
…ちょっといじわるしてみよ。
あからさまに目を逸らしてみた。しばらく先輩の方を見なければ、なんとかなるんじゃないかって無視をする。すると、通知の音が。
「今日一緒に帰ろうね乃蒼。」
「どうなるか覚えててね?」
…やっちゃった。
とっさに謝ろうと先輩の方を見たが、すでに前を向いてしまったので仕方なく諦めた。