アプリで出会った君へ
そんな中、智哉から個別で写真が届いていた。
<桜を眺めている蒼真と隠し撮りを送ってあげよう>
みると、桜を眺めている自分の写真と
もう1枚、名前も知らない女の子と話している写真だった。
毛先だけ少し内巻きにした茶色い髪の毛。
白い肌にピンク色の頬。
(あの時何を言いかけたんだろう・・・)
名前も何も分からないままだけど
まあ最後の別れじゃない。
ただ何を言いかけたのか少し気になっただけ。それだけだった。
「蒼真~出来たよ~」
(まあ、いつか会ったらその時にでも聞いてみるか・・・)
「今行くー」
大好きなハンバーグを食べながら
家族と卒業式の話をして疲れたのかすぐ眠りについていた。