アプリで出会った君へ
1‐2 蒼真side
ーーー暖かい春。
この日は桜が満開だった。
「蒼真先輩!!!!!!」
満開の桜を見ていたら
話したこともない女の子に呼ばれた。
その子は桜の花びらを頭につけたまま
子犬のように駆け寄って来た。
「そ、そそ卒業おめでとうございます!!!
よかったら写真撮ってください!!!!!!!!」
桜の花びらを頭につけたままのその子は
頬をピンク色に染めながら一生懸命話していた。
「いいよ」
「あ、ありがとうございます!!!!!!!」
ふにゃっと笑うその子と写真を撮って
さりげなく桜をとった。
「・・・・・?!」
目をまん丸にしてその子が驚く。
「いや、桜が頭についてたから・・・・」