婚約者に売られたドン底聖女ですが敵国王子のお飾り側妃はじめました
オディーリアは鏡に向かい悪戦苦闘していた。
「だ、だい……す……き?」
マイトに伝授してもらったテクニックをものにしようと頑張ってはいるのだが、語尾にハートマークは彼女には高すぎるハードルだった。
(私よりマイトのほうが、ずっとかわいいんじゃ…)
自分のかわいげのなさに、絶望感すら覚える。
(そもそも、私ってレナートをす、好きなのかしら)
戦場にいるときはそうなのだろうと思った。だが、日常に戻ってみたら、またよくわからなくなってしまった。そもそも、経験がなさすぎて恋愛感情とはなにかが、オディーリアにはよくわからない。
(それに、レナートだって……側室は形だけのものだと言っていたし)
「だ、だい……す……き?」
マイトに伝授してもらったテクニックをものにしようと頑張ってはいるのだが、語尾にハートマークは彼女には高すぎるハードルだった。
(私よりマイトのほうが、ずっとかわいいんじゃ…)
自分のかわいげのなさに、絶望感すら覚える。
(そもそも、私ってレナートをす、好きなのかしら)
戦場にいるときはそうなのだろうと思った。だが、日常に戻ってみたら、またよくわからなくなってしまった。そもそも、経験がなさすぎて恋愛感情とはなにかが、オディーリアにはよくわからない。
(それに、レナートだって……側室は形だけのものだと言っていたし)