婚約者に売られたドン底聖女ですが敵国王子のお飾り側妃はじめました
レナートの表情がみるみる変わっていく。明らかに怒っている彼を見て、オディーリアはしゅんと小さくなった。
(やっぱり下手な女は嫌なんだ……)
「マイトになにを教えられたんだ? 言ってみろ」
「それは……にっこり笑って」
オディーリアはややひきつり気味の笑顔をレナートに見せる。
「だ、大好きです……」
消え入りそうな声で言って、がくりと肩を落とす。
「ごめんなさい。全然上達しなかったです。マイトみたいには到底できな……」
最後まで言わせてもらえず、レナートにキスで口を塞がれる。かみつくような激しいキスに
オディーリアは息もできない。角度を変えて何度も何度も、レナートは執拗にオディーリアの唇
を求めた。
「ん~」
オディーリアはレナートの胸を叩いて苦しいと訴えた。それでも、彼はなかなか離してはくれなかった。すべてを奪うようなレナートの熱いキスにオディーリアの頬は上気し、ようやく解放された唇からは淫らな銀糸がこぼれた。それを舐めとるレナートの表情には情欲が滲んでおり、オディーリアの身体はぶるりと震えた。
(やっぱり下手な女は嫌なんだ……)
「マイトになにを教えられたんだ? 言ってみろ」
「それは……にっこり笑って」
オディーリアはややひきつり気味の笑顔をレナートに見せる。
「だ、大好きです……」
消え入りそうな声で言って、がくりと肩を落とす。
「ごめんなさい。全然上達しなかったです。マイトみたいには到底できな……」
最後まで言わせてもらえず、レナートにキスで口を塞がれる。かみつくような激しいキスに
オディーリアは息もできない。角度を変えて何度も何度も、レナートは執拗にオディーリアの唇
を求めた。
「ん~」
オディーリアはレナートの胸を叩いて苦しいと訴えた。それでも、彼はなかなか離してはくれなかった。すべてを奪うようなレナートの熱いキスにオディーリアの頬は上気し、ようやく解放された唇からは淫らな銀糸がこぼれた。それを舐めとるレナートの表情には情欲が滲んでおり、オディーリアの身体はぶるりと震えた。