婚約者に売られたドン底聖女ですが敵国王子のお飾り側妃はじめました
「レナート」
潤んだ瞳に湿った唇。蕩けきった表情で彼の名を呼ぶと、レナートは満足気にうなずいた。
「あんなに初心だったのに、すっかり淫らな女になったな」
「だ、誰のせいだと……」
羞恥で顔をゆがめたオディーリアの唇をレナートは強引に奪う。息もつけないほど、何度も何度も貪るように求められ、オディーリアは彼の言う淫らな女に成り下がってしまった。
「初心だった頃もよかったが、今はなおいい。俺の教えた通りに反応し、俺の好むように鳴く。かわいくて、愛おしくて、たまらない」
甘い唇がオディーリアの全身を隅々までなぞっていく。敏感な部分を優しく食み、舌先で弄ぶように転がされるとオディーリアは耐えきれずに切ない喘ぎをもらした。
「あうっ。レナートッ」
彼は幸せそうな笑みを浮かべながら、オディーリアのなかに腰を沈めた。
「愛してる、オディーリア。永遠に」
彼のあたたかい胸のなかで、優しい夢を見た。自慢の美しい声でオディーリアは歌う。かたわらでは、レナートが目を閉じそれに聞き入っていた。
(絶対にイリムに会うんだ。レナートのそばにいるためにも、白い声を取り戻さないと)
潤んだ瞳に湿った唇。蕩けきった表情で彼の名を呼ぶと、レナートは満足気にうなずいた。
「あんなに初心だったのに、すっかり淫らな女になったな」
「だ、誰のせいだと……」
羞恥で顔をゆがめたオディーリアの唇をレナートは強引に奪う。息もつけないほど、何度も何度も貪るように求められ、オディーリアは彼の言う淫らな女に成り下がってしまった。
「初心だった頃もよかったが、今はなおいい。俺の教えた通りに反応し、俺の好むように鳴く。かわいくて、愛おしくて、たまらない」
甘い唇がオディーリアの全身を隅々までなぞっていく。敏感な部分を優しく食み、舌先で弄ぶように転がされるとオディーリアは耐えきれずに切ない喘ぎをもらした。
「あうっ。レナートッ」
彼は幸せそうな笑みを浮かべながら、オディーリアのなかに腰を沈めた。
「愛してる、オディーリア。永遠に」
彼のあたたかい胸のなかで、優しい夢を見た。自慢の美しい声でオディーリアは歌う。かたわらでは、レナートが目を閉じそれに聞き入っていた。
(絶対にイリムに会うんだ。レナートのそばにいるためにも、白い声を取り戻さないと)