婚約者に売られたドン底聖女ですが敵国王子のお飾り側妃はじめました
「なぜ妻を娶っていないんですか?」
オディーリアはレナートに聞いてみた。彼はオディーリアより4つ年上の23歳だと聞いた。ロンバルならちょうど適齢期にあたる。
「僕が好きだから! だよね?」
マイトは笑いながら、レナートの顔をのぞきこむ。レナートも苦笑している。
「そ、そうでしたか。えーっと、余計なことを聞いてしまって……」
オディーリアはちょっと面食らった。すごく仲がよいなとは思っていたが、そういう仲だったとは……。
「やだなー、オデちゃん。本気にしないでよ」
「へ?」
「レナート様も僕もノーマル! ふつーに女の子が好きだからさ」
「はぁ……」
それならなぜあんな冗談を言うのか。ちっとも冗談には聞こえなかったのだが。オディーリアは心の中で、そう毒づく。
オディーリアはレナートに聞いてみた。彼はオディーリアより4つ年上の23歳だと聞いた。ロンバルならちょうど適齢期にあたる。
「僕が好きだから! だよね?」
マイトは笑いながら、レナートの顔をのぞきこむ。レナートも苦笑している。
「そ、そうでしたか。えーっと、余計なことを聞いてしまって……」
オディーリアはちょっと面食らった。すごく仲がよいなとは思っていたが、そういう仲だったとは……。
「やだなー、オデちゃん。本気にしないでよ」
「へ?」
「レナート様も僕もノーマル! ふつーに女の子が好きだからさ」
「はぁ……」
それならなぜあんな冗談を言うのか。ちっとも冗談には聞こえなかったのだが。オディーリアは心の中で、そう毒づく。