婚約者に売られたドン底聖女ですが敵国王子のお飾り側妃はじめました
「まったく。クロエはすぐそういう下品な話に持っていくんだから。アスランは清楚な子が好みだって言ってたよ!」
「うそ⁉ それって、やっぱり脈ありってことじゃない? だって、私、見た目は清楚だってよく言われるもん」
クロエは目をハートにして、くねくねと身体をよじっている。マイトは付き合いきれないといった顔で、深いため息を落とした。
「つっこむ気力も失せてるけど、一応言っとくと、中身が清楚な子が好みってことだからね。あと、見た目は清楚って多分褒め言葉じゃないから!」
「でも好みのタイプと好きになる相手は違うって、みんなよく言うし~」
「……嫌味じゃなく羨ましいよ、そのポジティブさ。ま、クロエの絶対実らない恋の話は置いといて、オデちゃんの話を聞こうじゃないの」
マイトはオディーリアに向き直る。長い脱線を経て、ようやく本題に戻ってきてくれたらしい。
オディーリアはためらいつつも、口を開く。
「それが、その……下品な話に戻ってしまうんですが……」
「えっ、マジで浮気相手募集なの?」
「うそ⁉ それって、やっぱり脈ありってことじゃない? だって、私、見た目は清楚だってよく言われるもん」
クロエは目をハートにして、くねくねと身体をよじっている。マイトは付き合いきれないといった顔で、深いため息を落とした。
「つっこむ気力も失せてるけど、一応言っとくと、中身が清楚な子が好みってことだからね。あと、見た目は清楚って多分褒め言葉じゃないから!」
「でも好みのタイプと好きになる相手は違うって、みんなよく言うし~」
「……嫌味じゃなく羨ましいよ、そのポジティブさ。ま、クロエの絶対実らない恋の話は置いといて、オデちゃんの話を聞こうじゃないの」
マイトはオディーリアに向き直る。長い脱線を経て、ようやく本題に戻ってきてくれたらしい。
オディーリアはためらいつつも、口を開く。
「それが、その……下品な話に戻ってしまうんですが……」
「えっ、マジで浮気相手募集なの?」