二重人格者の初恋
「ふぁぁ、良く寝た」
俺はかけ布団を思い切り蹴飛ばすと、その足で洗面所に向かった。
「なんだよ、今日も挨拶なしかよ。」
鏡に写っている自分に愚痴をこぼしてから、俺は歯を磨き始めた。
『最近、白髪が出てきたような気がするなぁ。相方、相当苦労しているのかなぁ。』
28歳という年齢の割には老けて見える自分の外見を気にしながら、軽快なリズムで歯を磨き続ける。
『そういえば、一度も虫歯にならないってことは相方もちゃんと歯磨きはしてるんだな。まぁでも、俺の洗濯物やアトリエも毎回、綺麗にしてくれている所を見ると、歯を磨かない訳ないか』
俺は歯を磨き終えると、来ていたパジャマを脱ぎ散らかし、全裸になりシャワーを浴びた。
「やっぱり朝シャンは気持ちいいなぁ。サトシの事だから絶対に夜お風呂入っているんだろうけど、万が一入ってないかもと思うと気持ち悪いんだよなー。」
シャワーを浴び終えると、全裸のままリビングに移動し、昨日サトシが作ってくれている朝食を食べ始めた。
ふと、時計を見るとすでに10時を回っていた。
『やべ、また遅刻じゃん。もう検査面倒だし、今日はバックれていいか。』
俺は検査をサボり、今日はどの公園でスケッチをしようかと考え始めた。
食べ終わった食器を洗面器に戻し、先月購入したお気に入りの洋服に袖を通し、俺はスケッチブック片手に家を飛び出した。
外はすっかり春の陽気に包まれていた。
『来週には4月か。桜ももうすぐ満開になりそうだし、今日は満開前の桜でも描きに行くかな』
俺はスマホで桜の名所を調べ、近所にあった公園へと向かった。
11時近いこともあり、道には会社員の姿はなく、小さな子供が家の前で遊んでいたり、近所のママ友が立ち話をしていたりと、ゆったりとした時間が流れていた。
俺はかけ布団を思い切り蹴飛ばすと、その足で洗面所に向かった。
「なんだよ、今日も挨拶なしかよ。」
鏡に写っている自分に愚痴をこぼしてから、俺は歯を磨き始めた。
『最近、白髪が出てきたような気がするなぁ。相方、相当苦労しているのかなぁ。』
28歳という年齢の割には老けて見える自分の外見を気にしながら、軽快なリズムで歯を磨き続ける。
『そういえば、一度も虫歯にならないってことは相方もちゃんと歯磨きはしてるんだな。まぁでも、俺の洗濯物やアトリエも毎回、綺麗にしてくれている所を見ると、歯を磨かない訳ないか』
俺は歯を磨き終えると、来ていたパジャマを脱ぎ散らかし、全裸になりシャワーを浴びた。
「やっぱり朝シャンは気持ちいいなぁ。サトシの事だから絶対に夜お風呂入っているんだろうけど、万が一入ってないかもと思うと気持ち悪いんだよなー。」
シャワーを浴び終えると、全裸のままリビングに移動し、昨日サトシが作ってくれている朝食を食べ始めた。
ふと、時計を見るとすでに10時を回っていた。
『やべ、また遅刻じゃん。もう検査面倒だし、今日はバックれていいか。』
俺は検査をサボり、今日はどの公園でスケッチをしようかと考え始めた。
食べ終わった食器を洗面器に戻し、先月購入したお気に入りの洋服に袖を通し、俺はスケッチブック片手に家を飛び出した。
外はすっかり春の陽気に包まれていた。
『来週には4月か。桜ももうすぐ満開になりそうだし、今日は満開前の桜でも描きに行くかな』
俺はスマホで桜の名所を調べ、近所にあった公園へと向かった。
11時近いこともあり、道には会社員の姿はなく、小さな子供が家の前で遊んでいたり、近所のママ友が立ち話をしていたりと、ゆったりとした時間が流れていた。