ここは会社なので求愛禁止です! 素直になれないアラサー女子は年下男子にトロトロに溺愛されてます。
「あ〜なんで誠が来ちゃったんだろ、本当に気を遣わせちゃってすいません」

「気にしないで、二人は家族も同然なんだから」

「そうですね、本当ずっと一緒にいたからな……」

「……ちょっと羨ましいな」

「なんで?」

「だって……松田君の事知り尽くしてるって感じだったし、昔の松田君のこと私も知りたいなって……あ〜、ごめん! 重い女になってるよね! 忘れて!」
 
「凄い嬉しいです……これから少しずつお互いの事を沢山知っていきましょう。重くなんかないです、愛されてるって実感できて、むしろ軽いくらいですよ?」

 ベットの上で抱き合いながら笑い合い、とても穏やかな時間が流れた。
 なんだかんだでくだらない話ばかりしていたら、スースーと小さくて可愛い寝息が聞こえてきた。

「真紀? 寝ちゃったね、おやすみなさい」

 寝ている彼女の頬にキスをし、眠くなるまでジッと彼女の寝顔を眺めた。
 俺の歓迎会の日に彼女が酔っ払って朝まで一緒に寝れるラッキーハプニングがあったがその時とはまた全然違う。
 今夜初めて彼女の肌の温もりを感じながら朝を迎える。
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