ここは会社なので求愛禁止です! 素直になれないアラサー女子は年下男子にトロトロに溺愛されてます。
松田を見るとなんだか疲れているのか少しげっそりした表情をしている。
「……松田君、なんだか顔色悪いけど大丈夫?」
「……水野さん、俺はかなり怒ってます」
「は?」
グイッと私の左手を掴み取りスタスタと駅に向かって歩き出す松田に必死に着いていく。
「ちょっと! 松田君、手を離してっ」
松田が急に立ち止まるのでドスッと顔から松田の背中にぶつかった。
「いっ、いきなり止まらないでよ」
松田は私の顔を見るなりキッと鋭い目つきで、明らかに怒っている。
「な、何怒ってるの?」
「水野さん隙がありすぎる! あんなに橅木さんに触られて!」
「だから橅木はあれが平常運転だから」
「……ハァ、送っていきます」
深い溜息をついた松田は私の手を優しく繋ぎ直し歩き出す。
いつもなら振り払っていたが、少し酔っていたのだろう。
会社の人がいなくて良かった……
こんなとこ見られたら大変だ、そう思っているのに松田の手を握り返し二人並んで駅に向かった。
「……松田君、なんだか顔色悪いけど大丈夫?」
「……水野さん、俺はかなり怒ってます」
「は?」
グイッと私の左手を掴み取りスタスタと駅に向かって歩き出す松田に必死に着いていく。
「ちょっと! 松田君、手を離してっ」
松田が急に立ち止まるのでドスッと顔から松田の背中にぶつかった。
「いっ、いきなり止まらないでよ」
松田は私の顔を見るなりキッと鋭い目つきで、明らかに怒っている。
「な、何怒ってるの?」
「水野さん隙がありすぎる! あんなに橅木さんに触られて!」
「だから橅木はあれが平常運転だから」
「……ハァ、送っていきます」
深い溜息をついた松田は私の手を優しく繋ぎ直し歩き出す。
いつもなら振り払っていたが、少し酔っていたのだろう。
会社の人がいなくて良かった……
こんなとこ見られたら大変だ、そう思っているのに松田の手を握り返し二人並んで駅に向かった。