ここは会社なので求愛禁止です! 素直になれないアラサー女子は年下男子にトロトロに溺愛されてます。
椅子に座り時々松田君の様子を見ながらデータ入力を進める。
「……あの、水野さん」
「松田君、何か?」
「ちょっと聞きたいことがあって、向こうで話せますか?」
「分かったわ」
わざわざ呼び出して聞きたい事って何だろう。
場所を移動するって事は人に聞かれたくないような話なのだろうか。
ドキドキしながら松田君の後をついて行く。
なんだろう……この後ろ姿、彼の事をどこかで見たような気がして、でも思い出せなくてモヤッとする。
ガチャッと会議室の鍵を開け二人で中に入ると少し重々しい空気が私達を包み込んだ。
「あの、俺、あの日からずっと水野さんの事を探してて、運命かと思いました」
「……は、はあ」
全く理解できない内容だったが次の瞬間ハッと鮮明に記憶が蘇った。
「これ、ずっと返そうと思って洗って持ち歩いてました、あの時は本当にありがとうございました」
そう言って差し出して来たのは私が喫茶店で水をかけられた男性に渡したハンカチだった。
丁寧にアイロン掛けまでされている。
「あ、あの時の! こんな偶然あるのね、わざわざありがとう」
「……あの、水野さん」
「松田君、何か?」
「ちょっと聞きたいことがあって、向こうで話せますか?」
「分かったわ」
わざわざ呼び出して聞きたい事って何だろう。
場所を移動するって事は人に聞かれたくないような話なのだろうか。
ドキドキしながら松田君の後をついて行く。
なんだろう……この後ろ姿、彼の事をどこかで見たような気がして、でも思い出せなくてモヤッとする。
ガチャッと会議室の鍵を開け二人で中に入ると少し重々しい空気が私達を包み込んだ。
「あの、俺、あの日からずっと水野さんの事を探してて、運命かと思いました」
「……は、はあ」
全く理解できない内容だったが次の瞬間ハッと鮮明に記憶が蘇った。
「これ、ずっと返そうと思って洗って持ち歩いてました、あの時は本当にありがとうございました」
そう言って差し出して来たのは私が喫茶店で水をかけられた男性に渡したハンカチだった。
丁寧にアイロン掛けまでされている。
「あ、あの時の! こんな偶然あるのね、わざわざありがとう」